ベアリングのクリアランスを知ることがなぜそれほど重要なのか
2024/07/04 09:40
作動すきまの大きさは、軸受の転がり疲労寿命、温度上昇、騒音、振動などの性能に影響を与えます。
軸受すきまの測定は、軸受に規定の測定荷重を加えて安定した測定値を得るのが一般的です。そのため、実際のすきま(理論すきまといいます)から得られる測定値は比較的大きくなり、測定荷重による弾性変形量が大きくなります。ころ軸受の場合、弾性変形が小さいため無視できます。
一般に、理論すきまよりも前の軸受の内部すきまが取り付け状態を示します。
軸受を軸やハウジングに取り付ける際、理論すきまから止め輪の伸縮による干渉によるすきまを差し引いたものを「取付すきま」といいます。取り付けすきまを加減した寸法変化によって生じる軸受内部の温度差を「実効すきま」といいます。
軸受を取り付ける際には、特定の荷重を支えるための機械的な配置すきま、つまり十分なすきまに軸受荷重の弾性変形によって生じる量を加えたすきまがあり、これを「作動すきま」といいます。
作動すきまがわずかに負の場合、軸受の疲労寿命は最も長くなりますが、負のすきまが増加すると疲労寿命は明らかに低下します。したがって、軸受すきまの選択では、一般に作動すきまをゼロか、わずかに大きくすることをお勧めします。用途に応じて作動クリアランスも詳細に分析する必要があります。
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